【主要指数の引値】急反発、内外環境改善で買戻し加速
5日の香港マーケットは全面高。主要40銘柄で構成されるハンセン指数は前日比857.54ポイント(3.18%)高の27831.52ポイント、本土企業株で構成されるH株指数は812.97ポイント(4.86%)高の17540.02ポイント、中資企業株で構成されるレッドチップ指数も190.50ポイント(3.34%)高の5886.89ポイントと値上がりした。
売買代金は1397億6300万香港ドルに達し、
前日の1475億3500万香港ドルとともに大商い。
内外環境の改善で買戻しが膨らむ。
昨夜の米株反発を手掛かりに、このところの急落を受けて香港でも値ごろ感の出た大型優良株が急上昇した。
本土マネーの流入期待も継続している。
香港株などを投資対象とした株式運用型・適格国内機関投資家(QDII)ファンドが相次いで販売されるなか、中国本土で国慶節連休が明ける来週には本格的な買いが入るとの思惑が浮上。
投資家心理が上向く要因ともなった。香港の減税にも期待感広がる。ドナルド・ツァン政務司長官が10日予定の施政方針演説で、法人税の引き下げなどを発表するとの観測も流れている。
大型優良株が軒並み高。
中国移動(チャイナ・モバイル:941/HK)が2.6%高、匯豊控股(HSBC:5/HK)が1.2%高で引けた。不動産セクターは長江実業(チョンコン: 1/HK)が5.3%高、新鴻基地産発展(サンフンカイ・プロパティーズ:16/HK)が6.5%高などそろって値上がり。香港交易所(香港証券取引所:388/HK)と思捷環球控股(エスプリ:330/HK)もそれぞれ6.9%高、6.0%高と急伸した。
H株も全面高。
時価総額ウェイト上位の銀行セクターに買いが入り、建設銀行(939/HK)が1.7%高、中国銀行(3988/HK)が2.3%高、工商銀行(1398/HK)が4.7%高、交通銀行(3328/HK)が4.4%高、招商銀行(3968/HK)が3.2%高、中信銀行(998/HK)が 1.4%高と上昇した。保険セクターも4〜6%高と急反発したほか、自動車セクターも駿威汽車(デンウェイ:203/HK)が9.4%高となるなど買いが膨らんでいる。国際商品市況の反発を追い風に、資源・素材セクターの上げも目立つ。中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)は8.5%高と急伸した。