休場明け10日の香港マーケットは下落。
主要43銘柄で構成されるハンセン指数は前営業日比1026.66ポイント(4.21%)安の23375.52ポイント、本土企業株で構成されるH株指数は723.34ポイント(5.35%)安の12789.87ポイント、中資企業株で構成されるレッドチップ指数は 219.46ポイント(4.22%)安の4976.37ポイントと値下がりした。
売買金額は821億5900万香港ドルとなっている
(前日:586億 2200万香港ドル)。
中国の預金準備率引き上げを嫌気。
人民銀行は7日、預金準備率の1.0%引き上げ(15日、25日の二回に分けて 0.5%ずつ引き上げ)を発表したばかり。
今年5度目の引き上げを通じ、主要金融機関の預金準備率は過去最高の17.5%に上昇する。震災発生後の物価上昇を警戒し、金融引き締めのスタンスをさらに強化した形。
これを受けて中国本土株も急落し、主要指標の上海総合指数は7.73%安の3072.33ポイントで取引を終了した。
1日の下げ幅は今年最大(過去8番目)に達している。金利に敏感な銀行・不動産セクターを中心にほぼ全面安で引けた。
ハンセン銘柄は全面安。
時価総額上位の中国移動(チャイナ・モバイル:941/HK)が3.9%安、匯豊控股(HSBC:5/HK)が2.7%安と急反落した。長江実業(チョンコン:1/HK)が3.9%安、恒基地産(ヘンダーソン・ランド:12/HK)、新鴻基地産発展(サンフンカイ・プロパティーズ: 16/HK)がともに4.7%安、新世界発展(ニューワールド・デベロプメント:17/HK)が6.3%安と香港不動産セクターも売り込まれた。
ハンセン構成銘柄に新規採用された2銘柄も大幅安。
この日正式にハンセン構成銘柄に組み入れられたものの、材料出尽くしの売りが膨らむなか、騰訊控股(テンセント:700/HK)と中国アルミ(チャルコ:2600/HK)はそれぞれ6.2%安の64.15香港ドル、6.7%安の12.06香港ドルと急落した。
株銘柄も全面安。建設銀行(939/HK)が4.9%安、工商銀行(1398/HK)が4.7%安、中国銀行(3988/HK)が 3.3%安、中国人寿(チャイナライフ:2628/HK)が5.2%安、平安保険(2318/HK)が5.0%安と金融セクターが急落した。
中国石化上海石油化工(サイノペック上海石油化工:338/HK)が9.9%安、鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が8.0%安など運輸・資源・素材セクターも下げが目立つ。
インターネットによる低コストの中国株取引
急反落、中国本土の引き締めを嫌気
休場明け10日の香港マーケットは下落。