ハンセン反発、通信・金融に買い戻し
5日の香港マーケットは、主力株に押し目買いが入る展開。
主要43銘柄で構成されるハンセン指数は前日比132.04ポイント(0.55%)高の 24255.29ポイントと反発した。
本土企業株で構成されるH株指数は30.72ポイント(0.23%)安の13355.04ポイント、中資企業株で構成されるレッドチップ指数も11.42ポイント(0.22%)安の5147.59ポイントと小幅に続落した。
売買金額は636億8900万香港ドルとなっている(前日:789億1600万香港ドル)。
原油価格の続落などでインフレ懸念が後退するなか、香港市場でも買い戻しの動きが活発化した。中国本土の物価沈静化観測も追い風。
12日の発表が予定される今年5月の消費者物価指数(CPI)については、7%台に低下する可能性も指摘されている。中国商務省がまとめた食品価格統計によれば、直近は8週連続の下落となった。
このところ急落した中国通信セクターが反発。
中国移動(チャイナ・モバイル:941/HK)に関しては、親会社の中国移動集団公司が今日から、中国独自3G規格「TD-SCDMA」の試験ユーザー、6万人の追加募集をはじめたばかり。
中国移動集団は今年2月にも、初期の試験ユーザー2万人を募集済み。
同社はすでに主要8都市で通信サービスに乗り出し、携帯端末、通信網、業務など多方面の計測を繰り返している。このほか食品セクターの一角が続伸。中国当局が「中小の牛乳メーカーを淘汰・整理する」と発表したことを手掛かりに、国内乳業最大手の蒙牛乳業(2319/HK)が上昇した。
ハンセン指数、H株指数の構成銘柄に重複される中国金融セクターも相場をけん引。時価総額上位の建設銀行(939/HK)、工商銀行(1398/HK)、中国銀行(3988/HK)、中国人寿(チャイナライフ:2628/HK)が強含んだ。
石油・化学の中国石油化工(サイノペック:386/HK)グループも急伸。
同社による私有化案(TOBによる完全子会社化)の観測が再燃するなか、傘下の中国石化上海石油化工(サイノペック上海石油化工:338/HK)と中国石化儀征化繊(サイノペック儀征:1033/HK)に買いが膨らんだ。
親会社のサイノペックも、原油市況の高騰一服を手掛かりに、4.4%高と大幅上昇して取引を終えた。
一方、石炭セクターは下げが目立つ。
山東省政府が省内の石炭生産量を増加させるとともに、7月から3カ月間、製品の臨時値下げを各石炭企業に求めたことが引き続き嫌気された。
他の省にも値下げ要求の動きが広がる恐れもある――と警戒されている。鉄鋼セクターもさえない。
石炭価格の上昇抑制策を受け、「次は鉄鋼も価格統制の対象に指定されるのではないか」とする不安心理が強まった。馬鞍山鋼鉄(323/HK)や鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が売り込まれている。
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posted by 中国株チャンス at 07:41
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